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立山通信

2013-5-9

5月の口腔外科症例検討会

昨日は月に1回開催されている口腔外科症例検討会でした。佐賀大学口腔外科名誉教授の香月武先生にアドバイザーとして参加頂いております。今日はB3名の先生方の症例発表と口腔外科手術のディスカッションが行われました。

 

(1)手術ディスカッション(立山理事長執刀)

 

 本日午後に予定されている「サイナスリフト」というインプラントのための骨を作る手術と再来週に予定されている嚢胞(膿の袋)を取る手術についてのディスカッションを行いました。

 

(2)吉田先生(西町医院院長)

 

 全体的にインプラント治療をされている患者さんの前歯にインプラント治療を追加して行う方法について議論しました。このようにインプラント治療をされた患者さんは不運にして数年後に他の歯がもしダメになってしまった場合でも、インプラントにより生活の質の向上を感じられていることからインプラント治療を選択される方が非常に多いようです。

 

(3)荻原先生(八女医院院長)

 

 スポーツ中の外傷により上の前歯が脱臼した患者さんの応急処置について報告しました。完全に歯が取れてしまった状態からの整復術の治療経過は良好でした。このように打撲や転倒により前歯が折れたり、顎の骨折を起こすことは決して珍しくなく、応急処置は歯科医師が身につけておくべき技量だと思われます。

 

(4)新垣先生(小郡医院院長)

 

 顎の調子が悪いという患者さんについて。いわゆる顎関節症という状態です。以前有名な歌手やアナウンサーが罹患してメディアで取り上げられたことで有名になった疾患です。一口に顎関節症と言ってもその状態はいくつかのタイプがあり、筋肉が痛んでいるタイプや関節円板というクッションの動きが悪いタイプなどに分類されます。この患者さんはタイプ1という筋肉が痛んでいるタイプであると考えられ、治療としては筋肉をほぐすケアやスプリントというマウスピースをはめるなどの治療方法があります。

 

 最後に香月先生による症例報告がなされました。前回4月の勉強会と同じ症例ですが、大学病院にて腫瘍により下あごを大きく切除し、その後特殊なセラミックを加工することにより顎の再建を行い数十年経過した症例の解説をして頂きました。その手術中の動画を供覧して、外科手術時に大事な血管や神経の走行も学びました。


 

 

口腔外科・インプラント外科担当:柴原

 

 

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